激しい運動をすると活性酸素が大量に発生する。
これが体には最も良くないことなのだ。
活性酸素というのは我々が普通呼吸で吸っている酸素が分子レベルで活性化したもので、あらゆる病気や老化の最大の敵と言っていいもの。
この活性酸素はどういうときに一番出るのだろうか?
まず、血流が悪くなったときに大量に出る。
正確に言うと一旦血液の流れが悪くなった後で、再灌流(かんりゅう)といって再び正常にサラサラと流れ出すとき、どっと活性酸素が出てくる。
その時、活性酸素によって血管の内皮が傷ついたり、組織が傷ついたり、遺伝子が傷ついたりするのだ。
したがって、人間の体というのは、いつもコンスタントに血流量を保たないといけないわけで、ない日が傷つけば炎症を起こし、遺伝子が傷つけば発ガンへと進む。
また、脂肪と活性酸素が結びついて、過酸化脂質を作り出す。これは、老化の原因となる。
しかし、この活性酸素も役立つことはある。
体に侵入した菌をやっつける武器に使われるからだ。
つまり、人間の持つ免疫システムの一部でもあるのだ。
問題は、過剰に出ることが問題なのだ。
そこで、人間はSSD(スーパー・オキシド・ジスムターゼ)という解毒酵素を作って酸素毒を中和している。
ただ、25歳くらいまではこのSSDはどんどんできるので心配はない。
中年期以後はSSDを作る能力が衰え、活性酸素の害が次第に大きくなる。
最近では、脳の細胞が若ければ、活性酸素の害は最小限度ですむことが解ってきた。
いつも前向きに物事を受け止め無茶をしなければ活性酸素の害はほとんど防げるのだ。
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