脳内モルヒネは免疫を高める構造式を持っていることは説明した。
抹消のホルモン系は脳がコントロールしているから、脳のほうで免疫力が高まるホルモンが出れば体全体のホルモンが高まることになる。
病気というものは、そのほとんどにストレスが関係している。
病気と名のつく状態の70~90%はストレスが原因といってよく、成人病では100%がそうだといっても過言ではない。
要するに、心と体というのは別物ではない。
心の思い方によって体内ではPOMCというタンパク質がこわれる。
そのこわれ方によってそれぞれ違った反応が起きると考えられる。
自分は駄目な人間だと思えば、体は駄目なほうへ向かう。
大変な事態になるぞと思えば、本当にそのように機能してしまう。
病は気からという格言は真理なのだ。
精神的ストレスがいかに免疫力を低下させるかの実験がある。
卒業試験中と、試験後ではナチュラル・キラー細胞、つまり、NK細胞の活性が明らかに異なることが明確になっている。
肉体的なストレスと免疫細胞の因果関係も明らかになってきた。
走ることの嫌いな学生を全力で走らせると、疾走前と、70分疾走後と比較すると、NK細胞の活性が低下してしまう。
すなわち、精神的にも、肉体的にも、ストレスがかかると免疫力は低下するのである。
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