アミノ酸はタンパク質を合成する材料で、全部で20種類ある。
このうち、8種類が体内合成できないため、必須アミノ酸と呼ばれている。
脳内モルヒネにとって最も重要なチロシンというアミノ酸は必須アミノ酸ではなく、体内合成できるもの。
チロシンは神経伝達物質であるドーパミン、ノルアドレナリンおよびアドレナリンの基本骨格を作っている。
また、覚醒剤であるメタンフェタミン(いわゆるヒロポン)、アンフェタミンもチロシンの構造を持っている。
チロシンというアミノ酸分子が2個集まると、自然界に存在する麻薬のモルヒネになる。
ところで、βーエンドルフィンは31個のアミノ酸からなっているが、アミノ酸5個くらいでおのおの別の役割を持っている。
最初の5個は脳内モルヒネであるエンケファリンと全く同じ構造であり、モルヒネとして働く部分。
次の5個はαへリックス構造といって免疫力を高める働きがある。
次の5個はβーエンドルフィンを安定化させ、活力を失わせないような働きをする。
残りの部分は、まだ解明されていない。
0 件のコメント:
コメントを投稿